ペットとしての蜘蛛 : タランチュラ飼育の概要 床材や飼育容器・餌について!

タランチュラ チャコジャイ

タランチュラと聞くとどんなものを連想しますか?実物のタランチュラを見たことが無い方はおそらく「毛むくじゃらの人殺し毒蜘蛛」とかそれに近いものを思い浮かべると思います。しかしながらそのイメージは映画の話で、実際はそんなに強烈な毒をタランチュラは持っておらず、日本でも特別な許可なくペットとして飼育することが可能です。今回の記事ではタランチュラをペットとして飼育するときの注意事項・大まかな飼育方法について私なりに書こうと思います。 

 

 

はじめに

タランチュラの飼育は基本的には容易です。また、種類や飼い方にもよりますが小さ目の飼育容器で飼えますし、一部の爬虫類のように紫外線ライトの必要が無いので飼育自体のハードルも結構低いと思います。

 

しかしタランチュラの毒によって人が死亡するという報告がされていないにせよ、有毒であるということに変わりはありませんし、種類によっては瞬間移動をしたかのような高速移動を行うことができる蜘蛛もいます。

 

また、タランチュラに対する世間のイメージは先述のとおり恐ろしいもので、誤って脱走されて第三者に見つかった場合は報道物の騒ぎになってしまいます。それ故取り扱いには厳重な注意をせねばならないため、おもちゃを買うような感覚で気軽に飼育しはじめることは避けた方が良いと思います。

 

タランチュラ飼育の注意事項

①素手で取り扱わないこと

タランチュラの牙で噛まれたら死亡する確率は非常に低いと考えられていますが、きっとたまらなく痛いです。噛まれたことがないのであまり書くことないのですが、あの牙を見ればだいたいどうなるか分かると思います。というわけで、タランチュラへの餌やり・引っ越しをするときは素手で扱わずにピンセットを使用します。

 

タランチュラがこちらにバンバン牙を使って攻撃してくることってほとんどないのですが、心配な方は万一咬まれたときに傷を浅くするために手袋をつけることをお勧めします。一部のタランチュラがくりだしてくる刺激毛のこともありますしね。

タランチュラの刺激毛については以下の記事で簡単に紹介しています。↓↓

 

タランチュラの毒毛 (刺激毛)について。どれ位かゆい・痛い? - ムシクイアナ

 

ついでなので、噛まれないようにするポイントも。

ハンドリングしない・タランチュラが嫌がることをしない・餌やりや引っ越しの時に注意する。の3点だと思います。最後の奴は飼育経験を積んでいけば次第に自分流のやり方が身についてくると思います。

 


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タランチュラの扱い方についてはYoutubeなどで「tarantula transfer」と検索すると参考になるものが出てきます。参考までに一つ貼り付けておきます。

 

②脱走されないこと
外国から輸入された生き物なので基本的に脱走させてはなりません。加えて、前述の通りの評判なので、絶対にあってはなりません。タランチュラが脱走(捕獲されたら)したらどうなるのか、という例を紹介するためリンク掲載しておきます。

鹿児島大学で毒グモ“タランチュラ”捕獲|日テレNEWS24

 

③飽きるかもしれない。

順番間違えたなと思ったですが、タランチュラって地中に引きこもったまま滅多に姿を現さない種類もいるんです。そうなると土を飼っている感覚になるのでそういうのが苦手な方は入念に下調べをしてタランチュラを選ぶといいと思います。

 

ちなみに、タランチュラはなつきません。長く買うと覚えてくれたり、噛まなくなるということはありません。この点については以下の記事で紹介しています。

mushino.hatenablog.jp

タランチュラの飼育を始める前に

タランチュラの寿命について

タランチュラの寿命は短くて数年・長くては数十年のものもいるといわれています。ですが寿命が長いのは雌だけで、雄は数か月~1年程度と短命です。というわけで、長く付き合っていける生き物です。飼育するときはその心構えを持って臨んでください。

 

飼育するタランチュラの選び方

タランチュラは野外採集品も多く販売されていますが飼育下繁殖個体も多く出回っています。タランチュラの幼体の値段は1000円~数万円、条件によっては10万円を超える種類の幼体が出回っています。成体は幼体の時よりも高くてだいたい5~10倍くらいします。

 

初めてタランチュラを飼育する方には飼育下繁殖個体(CB)からの飼育をお勧めします。理由は値段のこともありますけど、小さい個体から始めた方がタランチュラの動きに慣れていきやすいからです。それにはじめから大きな個体を扱うのは勇気がいると思いますし、脱皮の間隔が長くなりがちなので飼育している実感が湧きにくいです。

 

成体の画像は学名をグーグルで検索すると確認できることが多いです。 場合によっては幼体・亜成体時代の画像も見ることができます。ただ、贔屓目に写している写真も混じったりしているので過度の期待は禁物です(笑)。

 

こんな感じで画像・飼育情報を確認して、ベビーを購入して育てるのがオススメ。非常に多くの種類が出回っていますので長く楽しめる趣味だと思います。綺麗でも安い蜘蛛も多くいるのではじめは迷うかもしれません。

タランチュラの飼育に必要な物

タランチュラを飼育するために特別な器具などを用意する必要はありません。容器・床材・水入れ・保温器具があれば飼育することが可能です。隠れ家はあってもなくてもいいと思いますが、私は入れています。

植物を入れて生息地を再現したテラリウムを作ったり、レイアウトして飼育する方法もありますがこの記事が長くなりすぎてしまうので割愛します。最低限必要な道具のみ紹介します。

 

飼育ケース

個人的に1番お勧めなのが昆虫飼育容器です。特に加工する必要がない・通気がいい・安い・中身が見えるというのがメリットです。見た目を気にする方は爬虫類飼育用のケージで飼育するとよいかもしれませんが値段が高いのと重いです。

念のために書いておきますが基本的に1つのケースに1匹しか飼育できません。肉食なので複数入れた場合は数が減ります。産卵して増えた場合は複数匹まとめて飼うこともあるようですが、共食いや餌を上手く取れない個体が少なからず出てくるようです。

 

タランチュラ飼育に使う床材

タランチュラ飼育でつかう床材は、バーミキュライトピートモス赤玉土腐葉土・砂・ヤシガラなど色々ありますが、園芸店でほとんど入手することができます。床材を敷く厚さは種類によって違うので調べてください。

 

水入れ

タランチュラ 水入れ

タランチュラも水を飲みます。思ってるより飲みます。水入れはクモより小さくて、浅いものがいいと思います。ペットボトルの蓋とか使ってます。成体だとたまにひっくり返してしまう個体がいるので重いものを使うと防止できます。

 

ヒーター

日本の冬はタランチュラにとって寒すぎます。保温しないとコロッと死にます。

なので、爬虫類ショップで売られているヒーターをケースの下か横に張り付ける必要があります。暑すぎたらマシな所に移動できるようにするために容器全体を暖めるのではなく、容器の3分の1~半分位にしておきます。ヒーターはピタリ適温がオススメ、というかこれしか使ったことないです笑。
 
ただこれだと1ヒーターに付き1,2個体しか飼育できないんですよね。私は発泡スチロールで簡単な温室を作って、その中で高温を好むタランチュラを飼育しています。以下の記事で作り方を紹介しています。

mushino.hatenablog.jp

ほとんどのタランチュラは25-28℃位で飼育していればOKです。もちろん低温・高温を好む種類もいますし、最適な温度は種類によって違っていますので、その辺は調べる必要があります。

 

隠れ家

あってもなくてもいいと思いますが、私は入れています。

小さいうちはよく隠れています。餌を与える時は隠れ家に向かって放り込んでいます。


霧吹き

ケースの中が乾いてきたときに使います。蜘蛛に直接かけると嫌がるので空いてるところに吹きかけます。また、水入れの水がなくなった時にも使ってます。

 

温度計

部屋の場所によって温度が違っている場合があるので、小規模飼育の場合は移動しやすいものが1個あれば十分だと思います。季節の変わり目に重宝します。あまり長い間タランチュラを不適切な温度で飼育していると拒食したり最悪死亡します。

 

ピンセット

タランチュラ ピンセット

餌を与えたり、移動させるときに使います。

色んなサイズ、形状の物を取り揃えておくと色々便利です。

先が丸くて長めの物がいいと思います。これは必須。

 

タランチュラの餌

コオロギとかレッドローチで大丈夫です。肉類を与える場合もありますが、あまりメリットを感じません。どうしようもないときの非常食って感じです。私がよくタランチュラに与えている餌用昆虫の飼育方法の記事を4つ掲載しておきます。

 

【爬虫類の餌】与える餌の大きさに困らないようにコオロギ(イエコ)の飼育・繁殖 - ムシクイアナ

【爬虫類の餌】 餌として優秀!レッドローチの特徴・お手軽飼育・繁殖方法 - ムシクイアナ

【爬虫類の餌】 自家繁殖可能!デュビアの飼育・繁殖方法!床材や温度、餌について~ - ムシクイアナ

【爬虫類の餌】 自家繁殖可能!ミルワームの飼育・繁殖方法!床材や温度、餌について~ - ムシクイアナ

終わりに

この類の生物は好きな人がこっそり部屋で愛でていればよいと思っていて、記事を書くつもりではなかったのですが、グーグルで検索をしても実際に飼育していないような方がサラッと書いた記事しか検索結果の上位に出てこないのは様々な問題が起きる可能性を高めると思ったのでできるかぎり書いてみました。

もちろん人によって考え方や飼い方は違いますので、参考程度にお願いします。可能であればインターネットだけでの情報収取は避け、書籍をみたり実際の店舗に赴いて色々聞くのが良いと思います。